Expat Life Japan | MetroResidences

海外赴任時に携帯電話の契約はどうするのが得?解約と番号維持について比較

海外赴任することになったら、日本の携帯電話の契約はどうするのが便利でお得なのでしょうか?今まで使っていた番号は変えずに継続したいし、帰国した際にはすぐ使える状態でいたいものです。

各社の解約や格安SIMへの変更など、手続きにかかる料金を比較、解説しています。

海外赴任が決まったら携帯の契約はどうするべき?

Image by Jan Vašek from Pixabay

今の日本の携帯の契約のまま回線を利用する「国際ローミング」を利用すれば海外でも利用することは可能です。しかし当然ながら、料金は高額になります。数日の旅行や出張の場合は良いですが、海外赴任となると通常は、赴任先の現地でSIMカードを購入することになります。

実際、海外赴任する時に多くの人は日本の携帯契約をどうしているのでしょうか?

海外に滞在する予定がどのくらいか、日本に一時帰国する機会がどのくらいあるのか等、人によって状況が違ってきますが、主に3つの方法があります。

●日本の携帯電話の番号を維持したい場合は
→契約の休止手続き
→格安SIMに乗り換え

●日本の携帯電話の番号がなくてもいい場合は
→解約する

あなたの場合はどれが最適な方法でしょうか?詳しく見ていきましょう。

日本の携帯を解約して困ることは

数年の長期滞在が決まっていて、日本へ行ったり来たり頻繁に帰国する予定がない人は、契約を維持する料金が負担になるので、解約してしまうのが賢明でしょう。

しかし、定期的に一時帰国する人は、そのまま電話番号を維持しておいた方が便利な場合があります。逆に言うと、日本の携帯電話番号を解約してしまうと、困るや煩わしいこともあります。

例えば・・・
・銀行やクレジットカードなど登録している電話番号を変更しなくてはいけない
・キャリアのメールアドレスが使えなくなる(@docomo.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)
・日本のサービスをオンラインで使用する際、日本の電話番号がないとできないものがある
・日本のフリーダイヤルに電話できない

携帯電話番号やキャリアのメールアドレスを、様々なサービスに登録していると、全て変更手続きをするのは結構な手間です。解約してしまうと、帰国して日本で再び契約した際に電話番号が新しくなり、周りの人へ新しい番号を伝えてまわるのも面倒です。

日本の携帯電話番号を維持する方法、メリット・デメリット

Image by FelixMittermeier from Pixabay

日本の携帯電話番号を維持していると、番号変わることなく、帰国した瞬間から日本の電話やデータ通信がそのまま使えるのは便利です。

メリット
・長年利用してきた電話番号が継続できる
・一時帰国の際にプリペイドSIMやレンタル携帯など不要
・本帰国の際に焦って契約しなくていい

先にもお伝えした通り、日本の携帯番号を維持するには2つの方法、契約の休止または格安SIMへの乗り換えがあります。

契約の休止手続き

契約の休止手続きは、現在の契約キャリアで番号やメールアドレスを維持できるサービスです。保管期間は最大5年間。ただし、手続きは有料です。各社料金は以下の通り(2020年3月時点)。

docomo

長期間利用されないとき(海外赴任・留学など)の電話番号保管・解除
・手数料:1,000円
・電話番号保管:月額400円
・メールアドレス保管:月額100円
初年度は1,000+(400+100)x12ヵ月=7,000円かかることになります。
パソコン、電話、ドコモショップにて手続き可能。

Softbank

電話番号・メールアドレスお預かりサービス
・事務手数料:3,000円
・保管:月額390円
初年度は3,000+390×12ヵ月=7,680円かかることになります。
ソフトバンクショップにて受付。

au

一時休止・再利用
・事務手数料:2,000円
・情報保管料:月額372円
初年度は2,000+372×12ヵ月=6,464円かかることになります。
auショップにて受付。

休止手続きのデメリットとしては、
・電話番号を維持するために毎月料金がかかる
・休止手続きをするたびに毎回手数料が数千円かかる
・休止・再開のために店頭に行かないといけない(docomoはオンライン対応)

一時帰国の貴重な時間の中、毎回店頭に足を運ぶ時間と労力、そして手数料もかかるのは負担に感じます。この解決策としては、日本の3大キャリア(docomo、softbank、au)から、番号を引き継いで格安SIMに乗り換える方法になります。休止や再開といった面倒な手続きから開放され、いつでも日本の携帯が利用できる状態になります。

格安SIMに乗り換えは「モバイルナンバーポータビリティ(MNP)」という制度の利用によって、安い料金で同じ番号を維持できるようになります。

モバイルナンバーポータビリティ(MNP)が使える格安SIM比較

Image by tomekwalecki from Pixabay

格安SIM各社の最低料金プランは千円台からあります。データ通信のみのプランはさらに低料金な千円以下もありますが、電話番号を維持する前提では通話対応のプランが必須になります。

楽天モバイル

契約事務手数料:3,394円
月額基本料:通話SIMベーシックプラン 1,250円〜

LINEモバイル

LINEモバイルの場合、LINE通話は音声もビデオ通話も容量無制限で使い放題なのが大きなメリットです。

SIMカード発行手数料 400円
ウェブ登録事務手数料 3,000円
月額基本利用料:音声通話SIM(500MB) 1,100円〜

DMM mobile

新規契約手数料:3,000円
SIMカード準備料:394円
月額基本利用料:通話対応SIMプラン 1,140円〜

mineo(マイネオ)

契約事務手数料:3,000円
SIMカード発行料:400円
月額料金:デュアルタイプ(音声通話+データ通信)1,310円〜

日本の携帯を解約・格安SIM契約時の注意点

今まで長期契約してきた携帯キャリアを解約、または、のりかえる際には「解約金」が発生します。これは利用期間により料金が異なるので、ご自身の契約と解約のタイミングを早めに確認することをお勧めします。

docomo:解約金についてのご注意

「継続利用期間が2年超の場合、または「Xiデータプランにねん」の自動更新後は、「Xiデータプランにねん」の契約期間にかかわらず、9,500円の解約金がかかります」

SoftBank:契約解除料

「2年契約
1ヵ月目 ~ 23ヵ月目:9,500円
24ヵ月目 ~ 26ヵ月目:不要
27ヵ月目以降:9,500円」

au:契約解除料

「2年契約:9,500円」

 

そして、番号を維持するモバイルナンバーポータビリティ(MNP)を利用する場合の各社手数料は以下の通りです。

docomoから転出: 詳細
手数料:2,000円

Softbankから転出: 詳細
手数料:3,000円もしくは5,000円

auから転出:詳細
手数料:3,000円

携帯電話番号を維持する場合の料金比較

結局のところ、3大キャリアで休止手続きをして契約を維持する場合と、番号を維持して格安SIMに契約するのではどちらが得なのでしょうか?

例えば現在、Softbankで毎月8,000円料金の場合、年間96,000円を支払っていることになります。

(例)Softbankで月額料金が8,000円で、休止・再開手続きして、1度1ヶ月以内の一時帰国した場合の年間費用

休止手続き 手数料3,000+月額390×11ヵ月=7,290円
帰国時の月額料8,000円
再度休止手続き 手数料3,000円
→初年度 18,290円
→2年目以降 15,290円

注意:年間2度以上帰国すると、毎回休止手続き手数料の3,000円が加算されるのをお忘れなく。

(例)SoftbankからLINEモバイルに携帯電話番号を維持してのりかえた場合の年間費用

初期費用:SIMカード発行手数料 400円
ウェブ登録事務手数料 3,000円
月額基本利用料:音声通話SIM(500MB) 1,100円x12ヵ月=13,200円
Softbankから転出手数料:3,000円
→初年度 19,600円
→2年目以降 13,200円

2年以上海外赴任する場合や、日本と海外を何度も行ったり来たりする場合は格安SIMへモバイルナンバーポータビリティ(MNP)を利用して契約変更した方がお得になります。本帰国になった際には、手続きなくそのまますぐ使えて便利な上、月額料金は3大キャリアよりも安いので経済的と言えます。

まとめ

・長期で海外赴任する場合は解約がおすすめ
・赴任期間が短い場合は休止手続きがおすすめ
・再々一時帰国する場合は格安SIMに乗り換えがおすすめ

海外赴任する期間と一時帰国する頻度を考えて、自分にはどの方法が合っているか、ぜひ検討してみてください。

日本へ一時帰国の際は、ぜひメトロレジデンスで物件を検索ください。ご希望のエリア、ご予算に合わせて、最適なお部屋をご紹介いたします。

こちらもおすすめ

海外赴任の準備期間はどれくらい?抑えておきたい準備リスト

海外赴任中の住民票はどうするべき?検討ポイントと転出の手続き

海外赴任に必要な英語力を3ヵ月で身につける勉強法

モバイルバージョンを終了