皆さんは海外の人たちと一緒に働いたことがありますか?同じ会社に外国人はいますか?仕事をしているとどうしても文化が違う点や働き方の意識、仕事に対する概念の違いなどが生まれてくるでしょう。今回はそのような香港に駐在が決まった人に向けて、香港の人がどのようなワークライフを送っているか紹介したいと思います。

転職は当たり前、給料を上げるためには転職が一番!

日本人は人生で転職するのは1回や2回、多くても3回くらいでしょうか。人生で大きな決断、生活も何もかも変わってくるでしょう。
ところが香港の人は転職を人生の重要な決断だとは思っていません。やめたいと思ったら次の日にはこないということも多々あります。新入社員や年齢の浅い社員ならまだしも30代・40代のマネージャーでもしょっちゅう転職します。彼らは今よりも給料が高い仕事が見つかればどんどん転職をします。逆にいうと転職をしなければ給料は上がりにくいのです。そして、「なんか違うな」、「ほかにもっと給料の仕事が見つかった」となるとまたすぐに転職をします。大体2,3年でやめてしまうのはよくあることです。
しかし、怖気づいてはいられません。もともとそういう文化の違いがあるということを理解しましょう。

ほとんどの人が副業をしている。香港人は働き者。

香港の人はほとんどの人が副業をしています。これは日本のように会社に対して帰属意識が全くなくどちらかというと自分の人生に比重を置いているからです。実際に私の会社でも7割~8割の人がインターネットで商品を販売していたり、自分でホームページ作成の代行をしていたり、飲食店でアルバイトをしていたり、家族がお店を経営しているので土日はそのお手伝いをしていたりと職業は様々ですが、何かしら勤め先の会社以外からお金をもらっているケースが多いです。それを隠すならまだしも勤務中に電話をしたり、商品の手配をしたり、仕入れ数の確認をしたりしていることに一種のカルチャーショックを受けるでしょう。
香港人はあくまでも個人主義なので生きていくためには様々な方法でお金を手に入れます。しかし、駐在員としてそれを注意してはいけません。それを注意してしまうと「なぜみんなやっているのに私だけだめなんだ」と逆切れを起こすからです。歴史的にみて香港はもともとアジアの物流の中心地だったということもあり、人々が切磋琢磨働く習慣があります。仕事をすること=良い事をしている、という認識があるのにも関わらずそれを怒られる理由も彼らが理解することは難しいでしょう。
そういう時はしかるのではなく、冷静に「副業もうまくいくといいね」という風に応援してあげてください。同僚からのあなたの株がきっと上がるでしょう。

日本のお土産大好き!!

香港の人は予想以上に親日です。駐在員であるあなたが日本へ出張するとき、それは香港の人はお土産を楽しみにしています。女性社員からは日本の化粧品、健康用品、美容用品など大量のリストをもらったり、日本のお菓子、食べ物、マニアックな同僚からはゆるキャラのマスコット人形をお願いされることだってあります。せっかくの同じ会社の同僚なので、みんなにお土産を買ってきてあげましょう。きっとあなたの同僚との関係が一段とよくなることでしょう。

言語の壁!?なんとかなる!とにかく伝えたい事を一生懸命言おう!

海外への駐在が決まった時、まず不安になるのは言葉の壁ですよね。自分の英語は通じるのか、中国語を勉強しなければならないのかと引っ越しまで毎日不安な日を送ることになるでしょう。安心してください。なんとかなります!
多くの人が「香港は中国なので中国語が話されている」と勘違いされていますが、香港は広東語が共通語です。1997年までイギリス領だったということもあり、ほとんどの人が英語を堪能に話すことができます。もしかしたら広東語、北京語、英語の3つの言語を話すことができるかもしれません。彼らは慣れない言葉で話すこと・聞くことに抵抗がありません。
そして、日本人が英語を苦手とすることも香港の人は理解してくれています。言葉に自信がないからといって口数が少なくなってしまうのは失礼ですので、下手な英語でも構いません、一生懸命伝えてみましょう。きっと彼らは理解しようとしてくれるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。これから日本を離れて香港で駐在するとなると不安に思う部分もありますね。安心してください。香港の人たちはあなたが予想しているよりもとても優しいですよ。文化は違えど同じ人間です。お互いの違いを理解すればきっと同僚との付き合いもうまくいくでしょう。せっかくの香港に駐在するチャンスですから、ぜひそのチャンスを良いものに変えていきましょう!