ペットは家族の一員。大切な自分の犬・猫と一緒に住めるウィークリーマンションやマンスリーマンションを検討している方へ、「ペット可」「相談可」の違いや注意点、家賃や補償金について、もし一時的にペットと一緒に住めない場合の対策も紹介します。

ペット可能マンション探しは難しい?

ペット可マンスリーマンション

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日本ではずいぶん犬や猫をはじめペットが社会で広く受け入れ、人口が減少している現在では何とペットの方が子供の数よりも多くなっている現実があります。

総務省の統計によると、こどもの数(15歳未満)は1533万人で38年連続減少し続けている(参照:総務省統計局2019年「我が国のこどもの数」)のに対して、犬猫の飼育頭数合計は、現在およそ1850万頭(参照:一般社団法人ペットフード協会2018年「飼育頭数」 )という多さになっています。そのうち犬は約890万頭、猫が約960万頭。

年々、ペットと一緒に住める賃貸物件が増えていると言われていますが、それでも通常の部屋探しよりも数が限られるのは事実でしょう。ペット飼育可能の分譲マンションの割合が大幅に伸びている反面、賃貸ではまだ1割強と低い割合にとどまっているようです。

これは数値で見ると明らかで、不動産経済研究所の調査「首都圏におけるペット飼育可能な分譲マンション」によると、全供給戸数に対するペット可マンションの普及率の割合は1998年にはたった1.1%だったのが、20年後の2007年には86.2%にまで達しましたと示されています。(参照:https://www.daikyo-anabuki.co.jp/sumai/detail/69/)分譲では8割以上と多くのマンションでペット共存が許容されています。

対照的に、東京23区内に限った数値ですが、賃貸アパート・マンションの中ではペット可物件は全物件のわずか12%程度、1万3,848件となっているのです。(参照:https://pedge.jp/reports/pet-friendly-houses2/)

もし、幸運にもペット可の賃貸物件に入居できても、マンションの中にはペットが苦手な隣人や、アレルギーのある人がいる場合もあるため、トラブルになってしまう場合もあるのです。住み始めてからトラブルにならないよう、まず探すときに「ペット同居型マンション」や「ペット可」「相談可」などの違いを理解しておいた方が良いでしょう。

「ペット可」マンスリー・ウィークリーマンション探しが難しい理由

ペット可マンション

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マンスリーマンションやウィークリーマンションは、多くがテーブルやベッドなど家具に加え家電一式も備えられていている状態です。入居者の自前の家具ではないため、損傷があれば退去時に弁償しなければならないのが通常の賃貸物件と大きな違いと言えるでしょう。

また週間単位〜数ヶ月と短期間で入居者が入れ替わるため、その都度大がかりな清掃をするのは貸主側に大きな負担になるので、「ペット可」を難しくさせる要因でもあります。

退去時に清掃をするとは言え、においやアレルギーの問題から新たな借り手がつかなくなる可能性もあり得るため、住人の出入りの多いマンスリーマンションやウィークリーマンションでのペット受け入れが困難となっているのが現状なのです。

では、どうしても短期でペット可で住める部屋を探している場合、見つからない時はどうしたらいいのでしょうか?

ペット可マンションが見つからない場合の対応策

ペット可マンスリーマンション

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一時的な仮住まいなど、事情があって都内で短期でのマンスリーマンションを探しいる場合どうしたらいいのでしょうか?期間や家族の人数によっても適切な環境が異なると思いますので、対応策をいくつか紹介します。

・ペットホテルの利用
・ペットシッターに預ける
・預かりのしつけ訓練を利用する
・家族や知人に預かってもらう
・民泊物件に宿泊する
・不動産会社で相談・交渉
・マンションだけでなく戸建ても検討してみる

ペットホテルや預かりのしつけ訓練は費用が高額になる可能性がありますが、ペットの状況により、短期であれば選択肢として考えられます。

または近年拡大している民泊を利用してみるのも1つの選択肢です。民泊サイトで「ペットOK」のフィルターをかけて探すことができます。実際に検索するとシェア物件、アパート貸し切りなどいろいろ見つけられます。ルールや制限については民泊物件のオーナーとメッセージで問い合わせて確認。物件によっては週間割引、月間割引など連泊の長期割引もあるので自分に合う物件があるかチェックしてみると良いでしょう。

最後に、意外と実行していないかもしれない「不動産会社で相談・交渉」も忘れずに。ペット可と表示されていない物件でも、ペットの種類や条件いよっては交渉の余地があります。「(自分が入居時)入居前の清掃不要です」「ペット可になるなら、家賃を月々●●円多く払います」「修繕費用を割増で支払います」など、条件によっては可能になる場合もないとは言えません。

一人暮らしの場合はハードルが高いかもしれませんが、ファミリーの場合は戸建ても検討できます。ペット可の物件は、戸建て賃貸に多く見られるため、今までマンションだけで探していた場合は戸建てもチェックしてみるといいかもしれません。ペット可の長期物件でも、賃料やリフォーム代を多く払うなどの提案をして短期で住めないかなど、交渉してみることも考えられます。

とにかく簡単にあきらめてしまわず、不動産会社で交渉の可能性を聞きながら相談に乗ってもらいましょう。

「ペット可」「ペット相談可」の違いとは

ペット可マンスリーマンション

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ペットOKのマンションやアパートを探していると、似たようで違う言葉に出会うでしょう。それぞれ違いを見ていくと、大きく3種類あります。

・「ペット共生型物件」や「ペット同居型マンション」:もともとペットと飼い主の入居を前提に建築された物件で、水飲み場や足洗い場が設けられていたりします。ペットと同居したい人たちが住むという前提がある点で、ペット嫌いやアレルギーのある隣人への心配は無用になります。

・「ペット可」:最初からペット可として建てられている場合もありますが、築年数の進んだ物件や、一般の物件を途中から条件を緩めたケースが多いことも知っておく必要があります。空き部屋対策、入居者を増やすために、ペット可に切り替えている場合です。そうなると、ペットを飼っていない人も多く入居していることがあるので注意が必要です。

・「ペット相談」:ペットを希望する人は大家さんに相談、と表示している物件で、ペットの種類や大きさなどによっては飼育可能となる場合があるマンションです。補償金や原状回復費用に条件がつくこともあり得るので、交渉が必要となる場合も。

家賃や保証金は割高になる?

ペット可の家賃は近隣の相場より数千円〜1万円くらい上乗せされ、多少高くなる場合が多いとされています。

また、礼金・敷金は高く設定されることが多く、1〜2か月分プラスしたり、退去時の「敷金の返却はなし」と定める大家さんもいるといいます。

賃貸物件では室内に損傷があった場合、退去時に原状回復するための費用を請求されることになります。損傷の状態によっては高額な費用がかかってしまう場合もあるので、最初から契約条件やペットを飼うルールをしっかり理解しておく必要があります。

ペット可マンションのルールとマナー

ペット可のマンションであっても、犬や猫が苦手な人や、ペットの飼育に好意的でない隣人もいる可能性はあるので、苦情やトラブルを起こして近所との関係が気まずくならないようにルールと飼い主としてのマナーは守りましょう。

<基本的なルール>
・狂犬病接種済み、ワクチン接種済み
・トイレのしつけが出来ている
・無駄吠えをしない
・人や他のペットに飛びつかない
・匂いや汚れに注意し、清潔に保つ
・物を壊したり、破損したら弁償する

<マンションでのマナー>
・他のペットや動物が苦手な人と出会う場面もあるので、リードを必ずつけて移動
・外から戻ったらペットの足はキレイにする
・共有部分で排泄させない(万が一の場合は掃除する)
・ペットの毛が散らないようにする(ベランダや廊下、エレベーターなど)

ワクチン接種などペットの健康状態を管理しておくこと、ペットが人間社会の中で一緒に暮らせるようトレーニングしておく、というのは飼い主の当然の責任です。また、悪気がなくてもベランダでペットのブラッシングをしていて、気づかないうちに抜け毛の束が他の部屋のベランダへ飛んでいた、などで苦情の元を作ってしまわないように周囲への配慮も忘れてはいけません。

 

まとめ

言うまでもありませんが絶対やってはいけないのは、「ペット可」ではない賃貸物件に内緒でペットと住むことです。「バレなければ」という気持ちで隠して住んでいても、隣人が気づき、管理会社や大谷さんに伝わると、すぐに退去となったり多額の修繕費用を請求される場合もあり大変なことになってしまいます。

ペット可のマンスリー・ウイークリーマンションを見つけるのは簡単とは言えません。期間や条件によっては、別の選択肢があることも検討してみると良いでしょう。視野を広げて、希望のエリアで利用できる他の方法がないか探してみましょう。ペットホテルだけでなく、ペットと宿泊できる民泊物件も今では増えています。割増費用の負担覚悟があれば、一度ダメ元でも不動産会社に相談してみる価値はあるでしょう。最愛のペットとの暮らしのためにぜひ色々調べてみてください。