日本から近く、日本語が通じなくとも英語が通じる香港は、近年移住先として人気を集めています。日本企業の進出も目立っており、日本人駐在員として派遣される方も多いのでは。
移住をお考えなら、毎月どのくらい生活費がかかるのか、物価はどのくらいなのか、というのは気になる所ですよね。
今回は香港へ赴任を命じられた日本人駐在員の方を想定して、1ヶ月の生活費を見ていきましょう。

家賃

香港に移住および駐在するときに特に気になるのは「家賃」ではないでしょうか。部屋の広さや立地によって家賃は変わりますが、1DKほどであればおよそ72,000円~170,000円ぐらいであり、2LDKならば88,000円~220,000円ぐらいが相場となっており、日本と比較するとかなり高いです。
香港の家賃相場が異様に高いのには、この国が独自に行っている政策にあります。金融および都市全体の発展のために法人税や所得税をできるだけ低くする「タックスヘイブン」を採用しており、税率の低さから世界中の様々な富裕層が香港の不動産を積極的に購入し投機的運用をしています。これにより入居率の高低にかかわらず不動産価格が高騰してしまい、家賃の価格が上昇してしまったのです。こうした不動産の価格高騰は香港に住む一般の人々にも大きな影響を与えており、彼らが香港で一軒家を持つことは非常に難しいという状況に陥っています。また、香港は1km2あたりの人口が6648人と世界第3位を記録しているなど人口密度が高い都市です。そのため、建てられる不動産もなるべく多くの人が住めるように高層な建物になることが多く、それに伴って設備の充実および家賃の上昇を引き起こしています。

水道・光熱費

長い間駐在するときに気になるものは、家賃以外にも水道光熱費があげられます。
まずは水道ですが、香港における2人世帯分の平均水道代は大体1,000円から2,000円ぐらいであり、日本と比べてかなり安いです。さらに、香港で使用している飲料水は消毒や殺菌をしっかりと行った蒸留水を使用しているので、蛇口から出る水をそのまま飲むことができます。支払いは4ヶ月単位で行います。初月にはデポジットが必要になるのでご注意ください。
毎月支払うガス代は5,000円~7,000円ぐらいが平均となっています。日本ではガス会社のほうでガスの使用量を計算していますが、香港の場合はキッチンのシンク下にあるガスメーターの数値を見て、自分からガス会社に報告しなければいけません。これを怠るとガス会社から通常よりも割高の請求書が送られてくる場合があります。
賃貸住宅の場合は香港中華煤気有限公司という企業が管理しているガスを使用していることが多く、半年に1回のペースでガス設備を業者が点検し、その都度契約を更新していくというスタイルがスタンダードなので気をつけるようにしましょう。
電気料金は月5,000円ぐらいが平均ですが、季節によって大きく異なっています。香港は日本と比べると夏が長く気温や湿度が高いので、夏場はエアコンをフルパワーで可動することになり、電気料金が1万円を超えてしまうことも少なくありません。冬の場合も日本より寒いのですが、期間が短いので2,000円ぐらいで済ませることができます。総じて夏場はエアコンによって電気代が高くなりがちですので、エアコンを調整して電気代を節約するようにしましょう。

食費

毎日高級なディナーを楽しむなら1食6,000円~必要となりますが、現地の人と同じく屋台で食事を楽しむなら450~850円程で楽しめます。
自宅で料理をする場合でも、食料品は日本と同額~少し安い価格で売られています。輸入品だと少しお値段は高くなってしまいますが、日本食にこだわらなければ食費を安く済ませられます。

交通費

香港の交通機関はどれも日本に比べて安いです。タクシーの初乗り運賃はエリアにもよりますが330円~となっています。ただし、海を超える場合は少々高くなるので注意が必要です。バスやフェリーは1駅区間で約30円~、MTR(地下鉄)は約60円~と日本と比べても安いことが分かりますね。
通勤エリアにもよりますが、1ヶ月の交通費は大体10,000円~20,000円となります。

インターネット費用

香港でのインターネット代金は日本円に換算すると3,000円から4,000円ぐらいで、契約期間も2年単位のものがあるなど日本とそれほど違いはないかと思われます。
日本では光回線が主流になっていますが香港の主流はADSLで、賃貸住宅の場合は住宅と独自に契約しているプロバイダーしか使えないので注意してください。光回線ではないので、通信速度が劣っているかといえばそうでもなく、画像のダウンロードする速さや動画の読み込み速度などは日本の環境と同じぐらいです。プロバイダーの方でも顧客を取得するために様々なキャンペーンをおこなっていることがあるので、契約前にどんなサービスが受けられるのかを調べてみてください。
また、香港はWi-Fiが無料で使用できるところが多いです。空港をはじめ、レクリエーション施設や図書館、公営市場など、政府が管理している施設ではほぼインターネットが無料で使用できると思ってよいでしょう。使用できるWi-Fiには通信を暗号化していないタイプと暗号化されたタイプの2種類があります。香港政府だけでなく、大手プロバイダー会社もまた独自のWi-Fiのスポットを有料ですが、都内の数千箇所以上に設置しています。月額プラン(2,000円/月~)や1日スポットレンタルプラン(200円/日~)など様々なプランがありますのでこちらを利用するのも一つの手です。

まとめ

まとめると、以下のような金額になります。
あくまでこれは1人暮らしの最低限度の金額ですので、家族で移住するとなるともう少しかかってくることになります。また、移住したての頃には何かと新しく契約をすることが多く、その際にデポジット料金を支払う必要がありますので多めに準備をしておきましょう。

家賃 72,000円
水道・光熱費 11,000円
食費 40,500円
交通費 15,000円
インターネット 3,000円
合計 141,500円


実際に移住することが決まっているなら、ビザの申請方法と家の探し方もチェックしておくことをおすすめします。

Leave a Reply