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シンガポールの交通手段と乗り方ガイド

国外への移住を検討しているみなさんが抱えている不安は様々でしょう。言葉、文化の違いなど、生活環境の変化は海外生活者にとって大きな負担となるはずです。その際、日本との違いが大きく、通勤、通学に影響を及ぼすのは移動手段かと思います。ここでは、シンガポールでの交通事情について順に説明して行きます。

MRT

MRT(Mass Rapid Transit)とは、シンガポールにおける地下鉄のことを指す言葉です。5つの路線があり、チケットは全部で3種類。自販機で購入できる「スタンダートチケット(Standard Ticket)」は、6回まで繰り返し使えます。料金は、購入時に10セント(8円)がデポジットとして引かれますが、3回目の使用で10セントを返戻、6回目には10セント分が割引されます。
また、日本で広く使われているSuicaやPasmoにあたるICカードに「ez-linkカード」というものがあります。こちらはMRT(地下鉄)とバスの両方で使用可能です。小銭でかさばることもなく、その都度券売機で料金を支払う手間も必要ないので便利ですね。料金は、カードの代金として5ドル(400円)と運賃7ドル(560円)の、合計12ドルが初回費用として必要です。カード代金の5ドルは返戻されませんが、運賃の割引適応が最後のチャージから5年間は受けられるため、移住者にとっては利用価値の高い方法になります。
その他にも、ez-linkカードの旅行者版ともいえる「シンガポール・ツーリスト・パス(Singapore Tourist Pass)」があります。料金は1日券(20ドル)が一番安く、さらに2日券(26ドル)、3日券(30ドル)の3種類があり、有効日の終電まで使用可能とされています。この料金には10ドル分のデポジットが含まれていますが、購入日から6日以内であれば、チケットオフィスにて返戻されますので、覚えておいてください。

バス

シンガポールではバス網も発達しています。スマホで、バス停の場所やバスの到着時間まで調べることができます。ほとんどの目的地に移動することができるため、有効な交通手段として覚えておくと便利しょう。
しかし、乗車方法が日本と異なりますので、注意が必要です。目的のバスが見えたら手を挙げて運転手に知らせましょう。乗る合図を送らないと止まってくれませんので注意が必要です。バスが止まったら前方にある入口から入り、ez-linkをかざして乗ります。目的地が近づいたら降車ボタンを押して、降りる際にもez-linkをかざして降ります。
ただし、日本とは異なりバス停に近付こうがアナウンスがありませんので、自分が降りる場所が近づいているかどうかを判断して降りるボタンを押す必要があります。慣れない土地では地図アプリ等を利用して、バスが今どこを走っているかを確認しましょう。
現金支払いも可能ですが、釣銭が出ないこと・割引価格が適用されないのでez-linkを利用することをおすすめします。

タクシー

最後は、タクシーでの移動のご紹介です。シンガポールに移住したあとの交通手段は、通勤、通学ともに、先で紹介した地下鉄(MRT)やバスが主な移動手段にかるかと思います。しかし、急な仕事の呼び出しなど、緊急時にタクシーを利用する機会が生活の中で発生することもあるでしょう。ここでは、基本的な乗車方法と注意点を説明していきます。
基本的には流しのタクシーを捕まえることになるかと思います。その際には、タクシー上部の表示を必ず確認するようにしてください。緑色の文字であれば空車なので止まってくれます。赤色の文字であれば、既に乗車中か予約済みであるため、利用することはできません。付け加えますと、仮に緑色の表示であったとしても、地名が表示されている場合には運転手の交代時間であることを理由に、目的地によっては拒否されることもあります。
また、日本のタクシーのように自動ではありませんので、自分でドアを開けて乗車しましょう。英語が伝わり辛いときには、目的地近くの目印や一番近い駅の名前を告げることで理解され易くなります。
運賃はなるべく現金で支払って下さい。ez-linkの利用も可能ですが、運転手によっては利用を拒否される場合があります。
シンガポールのタクシーは台数が多く捕まえ易いと思われがちですが、夕方以降の時間帯や雨の日は利用者も多くなります。そのような状況に備えて、事前にスマホ用のアプリを入れておくと便利です。アプリでは、タクシーの呼び出しに加えてクレジットカードの登録ができます。料金の支払いはカードに請求されることになりますので、降車時に支払い方法で揉める心配もなくなるでしょう。シンガポールのタクシーでは、時間帯や乗車場所によって割増料金が発生することもありますので、事前に把握しておくことで、無駄な出費を回避することができます。

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