世界各国でクリーニングにまつわる事情には違いがあります。ここではシンガポールのクリーニング事情について説明します。
シンガポールのクリーニング文化とは?
まずシンガポールの全体的な傾向としては、日本によくあるコインランドリーのようなものはサービスアパートメントなどの長期滞在型の宿泊施設以外ではほとんど見る事はありません。シンガポールは物価も高くクリーニング店の値段も高めで、期間も1週間ほどかかるなど日本と同じ感覚で利用するとびっくりすることも多いでしょう。ホテルのクリーニングはさらに高くなりますが、朝に出しておけば夕方には出来上がっています。仕上がりもおおむねきちんとしているので、ホテルに滞在している時にはそれほど仕上がりを気になる事もないでしょう。
費用とクリーニングの出し方は?
クリーニングに出す場合には費用がどうしても高くなりがちなので、洗濯物は1点ずつ出すのではなくまとめて出した方が安くなります。例えばキロあたりで金額を出す所もあるので、そういった所にまとめて出すと費用を抑えられます。広い範囲をカバーするチェーン店があったりもしますが基本的に料金は高めです。近くにある個人でやっているようなお店の方が比較的料金は安くなる傾向にあります。
おすすめのクリーニング店
1.Laundry Day
重さで値段を決めてくれる所としてはオーチャード・ロードにあるLaundry Dayというランドリーサービスがあります。汚れた衣類を袋につめてお店に出すと重さを量って伝票に値段を書いて渡してくれます。後は指定された仕上がり予定時間以降にお店に行って引き取るだけです。ちなみに料金の目安としては3kgで12SGDほどと、かなり安いです。洗濯も3時間程度で終わるので時間がない時などはかなり重宝します。ただしアイロン掛けなどはなく洗うだけなので、おしゃれ着などは避け、普段良く使うようなTシャツやパンツ、靴下などをまとめて持っていくような使い方をするのがお得な利用方法でしょう。
2.かぐや姫クリーニング
しっかりとしたクリーニングで、かつ安心して任せられる所が良いのであれば、会員制の日系宅配クリーニングサービスを行っているかぐや姫クリーニングがおすすめです。「きっちり洗濯、きっちりお時間」をモットーとした完全会員制です。日系なので日本語での問い合わせも可能です。指定の時間になると回収と配送をしてくれるので外出が出来ない人や、仕事が忙しい人にも便利です。ビジネスマンならよく使うワイシャツやスーツ、お出かけ用のワンピースから洗うのが面倒な冬物まで、どんなものでも綺麗に仕上げてくれます。自分ではなかなか洗うのが難しいカーペットやカーテンなどのクリーニングにも対応してくれているのでいざという時に便利です。実店舗もあり急な持込みにも対応してくれます。
料金はワイシャツが5ドルから、ジャケットは13ドルから、ワンピースは11SGDから、敷布団・掛け布団の場合は70SGDからとなっています。日本式のきちんとしたクリーニングを望んでいる場合はここが良いでしょう。
3.レモンツリーランドリー
タンジョンパガー周辺に住んでいるのであれば、駅前のインターナショナルプラザの2階にあるレモンツリー ランドリーが良いと評判です。日本語の料金表もあるので他の店より頼みやすいですし、何より料金が安いです。ワイシャツ1枚3SGDなので他の店に比べるとずっと安く済みます。対応するスタッフも評判も上々なので近くに住んでいる、もしくは住む予定がある人は一度クリーニングをお願いしてみるのも良いでしょう。
普及している家事代行サービスとは?
洗い物があるけれど洗濯をする時間がない、あるいは自分では洗濯出来ないという場合にクリーニング店を使うという方法もあるのですが、シンガポールでは家事代行サービスが普及しているので、そちらを利用してみるというのも1つの手段です。特にクリーニングに出すほどのものではない衣類などは、他の家事をしてもらうついでに洗濯もしてもらえば経済的です。
評判が良いサービスだとSEND HELPERがあります。アプリに住所を入れて集荷してもらう予定時間を選ぶだけという簡単操作でクリーニングを予約出来ます。魅力なのはその価格です。シャツは2.9ドルから、スラックスパンツは3.9SGDから、スーツが12.9SGDとかなりお安めです。基本的には現地の方が来ますが、日本人の利用が多いのか日本語でコミュニケーションを取るスタッフもいるそうです。クリーニングの仕上がりまでは5日ほど掛かるので、この辺りは許容する必要はありそうです。SEND HELPERでは他にも掃除や料理、エアコンクリーンサービスなども取り扱っているので必要な事があればクリーニングのついで申し込んでおくと便利です。