シンガポールへの移住を考えてはいても、子育て中なのでなかなか踏ん切りがつかない…という方もいらっしゃるでしょう。言語の壁や文化の違いなど、海外での生活はストレスとなることも多いため、そんな中うまく子育てもやっていけるだろうか、と不安に感じるのは当然のことです。海外ではベビーシッター文化が浸透しているところが多いですが、シンガポールはどうなのでしょうか。シンガポールのベビーシッター事情を、気になる費用や知っておきたい注意点などを含めてご紹介します。

シンガポールのベビーシッター文化

シンガポールでは、メイド文化が浸透しています。住み込みのメイドを雇うのは普通のことで、食事の準備や後片付け、掃除、洗濯など、家事のほとんどをメイドに任せているという家庭も一般的です。住み込みのメイドと聞くと、「他人と一緒に家に住むなんて」と思われるかもしれません。しかし、メイドを雇うことが珍しくないシンガポールでは、シャワーやトイレ付きのメイド専用のお部屋が付いている家が多く、居住スペースをきちんと分けることができます。メイドがベビーシッターを兼任していることも多く、子供の面倒を見て一緒に遊んでくれたり、子どもの送り迎えをしたりしてくれます。
一方、住み込みのメイドやベビーシッターを雇わない選択をした場合はどうでしょうか。普段は家事や育児を自分でこなすことができても、時には子どもを預けて出かけたい時もあるでしょう。シンガポールでは、住み込みのベビーシッターが一般的なため、以前は短時間で利用できるベビーシッターや子どもの一時預かりのサービスはそれほど普及していませんでした。
しかし、最近では家事代行サービスが普及してとても便利になっています。一例を挙げると、「Send Helper」という、アプリで利用できる家事代行サービスがあります。利用したいサービスと時間帯などを入力すれば、信頼できるヘルパーが約束の時間にやってきて家事を手伝ってくれる、というシステムです。誰かの手を借りたいときだけ頼む、というスタンスで利用することができるでしょう。

1ヶ月にかかる費用はどのくらい?

次に、シンガポールでベビーシッターを雇うといくらくらいかかるのでしょうか。気になる費用についても見ていきましょう。シンガポールでは、政府からの援助が受けられるシンガポール人と、日本人を含めた外国人とでは、ベビーシッターを利用する際の費用が違っています。シンガポール人だとひと月5~6万円ほどで住み込みのベビーシッターを雇えますが、外国人であれば、毎月約8~9万円ほどです。その内訳は、ベビーシッターに払う給料が約4~5万円、食費が約1万円、政府に納める税金が約2万円、更にベビーシッターの健康診断の費用も負担する義務があり、ひと月の合計が約8~9万円となります。
では、家事代行サービスを利用する場合はどうでしょうか。先ほど紹介した「Send Helper」を例として挙げると、クリーニングや料理で利用する場合、1時間当たりで20~22SGD(約1,600~1,800円)です。利用したい時に気軽に利用できる、便利なシステムと言えるでしょう。

契約するにはどうしたらいいの?注意すべき点は?

子育てをする上で大いに助けになるベビーシッターですが、注意したい点もあります。シンガポールでは、ベビーシッターとして働いているのはほとんどがフィリピン人やインドネシア人、ミャンマー人、スリランカ人などの外国人女性です。そのため、文化の違いにより、すれ違いやコミュニケーションギャップが生じることも考えられます。大切な子供を預けるわけですから、ベビーシッターを選ぶ際には時間をかけて、慎重に信頼できる人を選んでください。
通常、ベビーシッターを雇う際には、ベビーシッターを派遣するエージェントを通して連絡を取り、ベビーシッター希望者と実際に会って面接をします。国籍や出身地、経歴などを確認するのはもちろんですが、子育て経験があるかどうか、人の目を見てきちんと話せるか、こちらの話をきちんと理解してくれるか、といったこともチェックすると良いでしょう。
さらに、大切なことや条件は事前に伝えて、こちらの意向をよく知ってもらうことが重要です。例えば、子どもにどんなしつけをしたいと思っているか、依頼したい仕事の範囲、してほしいことやしてほしくないことなどを率直に伝えておきます。
単発的な家事代行サービスを利用する際にも同様で、必要な情報は事前に伝えて共有しておきましょう。子どもがどんな遊びが好きかを言っておけば、一緒に楽しく遊んでもらえます。また、食べ物の好き嫌いや、アレルギーの有無、何か起きたときの緊急連絡先などもしっかり伝えておきましょう。

まとめ

ベビーシッター文化が浸透しているシンガポールでは、子育てのサポートを受けやすく、うまく活用するなら大いに助けになるでしょう。ベビーシッターを利用する際には、育児や家事のパートナーと考えて、上手にコミュニケーションを取ることが大切です。さらに、シンガポールではベビーシッターだけでなく、家事代行サービスも普及しているので、助けが必要な時には頼んでみることができます。様々なサービスを活用しながら、シンガポールでの子育てライフを楽しんでください。

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