世界には様々な宗教があり、海外でも問題なく信仰できるかどうかは、各教徒にとって非常に重要なことです。
シンガポールは多民族国家で、宗教に関しても多宗教の国です。
主な宗教はキリスト教・イスラム教・仏教・ヒンドゥー教のいわゆる世界4大宗教です。祝日に関しても、それぞれの宗教に配慮して決められています。その配慮は言語にも表れており、電車やバスなどの公共の表示は4つの公用語を用いています。そのため、各教徒にとっては暮らしやすい国と言えます。

しかしながら、多宗教であるからこそ旅行時に困ってしまうのが、寺院や礼拝堂の場所、その宗教による食事の問題です。今回は各教徒が知っておくべき、シンガポールでの困ってしまうことと、その解決法にスポットを当ててお伝えいたします。

キリスト教

キリスト教では基本的に食事制限がないため、困ることと言えば教会の場所です。
以下はシンガポールにある主な教会の詳細となります。

イスラム教

ムスリムにとって必要不可欠になるのがイスラム教寺院（モスク）の存在です。
以下はシンガポール内にある主なモスクとなります。

また、ムスリムにとって重要なのは食事です。
イスラム教では豚肉やアルコール類を一切禁止しています。イスラム教の教えにそった食材のみを使用している料理を「ハラール」と言いますが、町中には「ハラールマーク」というイスラム教の教えを守った食品表示のレストランがあります。ハラールマークのあるレストランを知っておきましょう。

仏教

シンガポールでは約45%が仏教徒ということもあり、仏教寺院は比較的見つけやすいのですが、知っておいて損はないでしょう。

最近は食事制限まで行う仏教徒は少なくなりましたが、殺傷行為を避けるという意味合いから、敬虔な仏教徒には牛肉を食べないという場合もあります。

ヒンドゥー教は牛肉の摂取が禁じられていますので、もし牛肉の摂取を避けたい場合は、次のヒンドゥー教徒の食事で紹介するレストランを利用すると良いでしょう。

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教はキリスト教・イスラム教・仏教と比べると約5%と割合は少ないものの、リトル・インディアという地区に寺院が多いです。

ヒンドゥー教では牛肉の摂取は禁じられ、豚肉もあまり食べることはありません。なかには一切の肉を口にしない菜食主義（ベジタリアン）の場合もあります。そこで知っておきたいのがベジタリアンレストランです。

まとめ

シンガポールは多民族、多宗教であるからこそ、どの様な宗教であってもできる限り過ごしやすい環境作りに力を入れています。しかしながら慣れない旅行になると、礼拝堂とレストランの場所は分かりません。シンガポール旅行の際は、上記を参考に、安心して過ごせるよう準備をしておきましょう。