2016年に続き、世界生活費ランキング第一位となったシンガポール*。そのシンガポールで出産する場合には、費用も世界トップ水準の高額なのでしょうか?
出産を控えている妊婦さんの知りたい、出産費用とおすすめの病院をご紹介します。

シンガポールでの一般的な出産費用

まず、英語でのコミュニケーションに問題がなければ、国営病院の産婦人科で出産できるので費用を抑えることができます。
政府が運営する病院の産婦人科で妊娠前の定期健診を受け、個室の二泊三日・パッケージを利用すれば、費用は4,500SGD~となります

おすすめの政府系病院リスト※日本語対応不可

KK Women’s and Children’s Hospital 
National University Hospital 
Singapore General Hospital 

日本語対応可能な病院での出産

「英語で受診したり出産したりするのは不安…」という方には、日本語でお話できるお医者様や看護師さんがいる病院や、日本語通訳がいる・予約すれば対応してもらえる病院が良いですよね。ただ、日本語に対応しているのは私立の病院だけですので、政府系より少し費用が高くなります。

日系クリニック

Raffles Japanese Clinic
Motoko Clinic
日本プレミアムクリニック
日本メディカルケア・グレニーグルス病院

通訳サービスのある病院

AucFEM women’s specialist
Joy clinic for woman
Gleneagles Hospital
Mount Elizabeth Hospital
Raffles Hospital

※2018年1月現在の情報です。変更される場合がありますので事前にご確認ください。

日本語対応の病院で出産した場合の費用

では、実際の出産費用はどのくらいなのでしょうか。日本語対応可能な病院での一般的な費用を見ていきましょう。

■検診

初診:S$300 二回目以降:S$200/1回
胎児の心音チェックや血液検査:S$300/1回
妊娠初期~産後1ヶ月までの合計金額はS$5000~6000が一般的なお値段です。

■出産

※シングルルームを想定
2泊3日パッケージ:S$3,800~
4泊5日パッケージ:S$9,100~ ※帝王切開の場合のみ適用されます

パッケージ費用以外に、
追加オムツ等諸経費でS$2000~3000
麻酔科・小児科の先生にお支払する費用がS$4000~6000 が必要になることが多いです。
合計するとS$9800~18100が入院・出産費用トータルで必要になります。もちろん、帝王切開や時間外分娩などがある場合は別途費用がかかりますのでご注意を。ただ、病院によってパッケージ内容に違いがありますので、病院に直接問い合わせてみるのがベストです。

 

出産費用をカバーする保険

これだけお金がかかるものなので、ご自身の健康保険の内容を確認することをおすすめします。
日本の国民健康保険や社会保険に加入していれば出産一時金(42万円)を受け取れます。海外出産のケースで受け取る場合は出産前から手続きが必要ですので事前に確認しておきましょう。
また、健康保険で妊娠・出産がカバーされていなくともオプションで追加ができることもありますし、マタニティ保険等もありますので調べてみるのもいいですね。

 

まとめ

海外での出産は不安も多いですが、予めよく調べてできるだけ準備をし、安心して出産の日を迎えられるようにしたいですね。また、病院の見学ツアーができる病院もありますので、実際に行ってみて情報を集めてみてください。


*エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる「世界の生活費ランキング」参照