皆さんは香港がどんな街かご存知ですか?香港は四季があって温暖で住みやすく、風水を大事にしていたり、ランカイフォンと呼ばれる欧米風のカフェ・レストラン・バーなどが集まる場所もあってお洒落で魅力的な街です。洋服・お土産などの屋台が続く女性に人気の通菜街(トンチョイガイ)や香港島で一番高い山(ヴィクトリア・ピーク)から世界三大夜景が見られるので観光スポットとして人気が高くなっています。
日本と比べたら物価は大差ありませんが、他の国と比べても所得税がとても低いため、海外から移住してくる人が数多くいます。香港は洗濯してくれる店が普及していたり、多くの一般家庭でヘルパーを雇っていたりするので、共働きしやすく女性が育児しやすい環境が整っていることも一つの要因でしょう。
そして、日本の商品が多く売られているので日本人には生活しやすい街ではないでしょうか。日本から香港へ移住を考えている人も多いはず。移住を考えている女性にとって海外での出産・育児は不安になるもの。もしも移住した後、香港で出産するとしたら、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?
病院の種類
香港では公立病院・私立病院どちらで出産するかで費用が大きく違います。
公立病院で出産するときは、香港に180日以上滞在する11歳以上の人が取得する香港IDを使用すれば、出産前健診が無料で受けられるというメリットがあります。出産するときも日本円で50,000円~150,000円ほどしかかからず費用が抑えられます。出産費用をなるべく安くしたい方には公立病院がおすすめです。ただ、セルフサービスで成り立っていること・出産前検診は受付順のため待ち時間がかかる可能性があることを覚えておいた方が良さそうです。
一方、私立病院でかかる出産費用は高く、一般的には日本円で80~160万円ほどかかるようです。しかし公立よりも様々なサービスが提供されており、検診も予約制などスムーズに進めることができます。お金に余裕のある方には私立病院がおすすめでしょう。
香港で一般的な出産方法は?
香港の病院では、痛みがない方が回復が早いのではないかと考えているため、麻酔を使う無痛分娩が一般的となっています。公立病院でももちろん無痛分娩を希望できるのですが、出産するときにお産が早く進んでしまうと麻酔なしで自然分娩になることも。
私立病院で出産するときにはできる限り本人の意思が尊重され、風水で縁起の良い日時に帝王切開する等、計画出産が一般的です。
いざ出産!入院日数はどのくらい?
出産については普通分娩は2泊3日、帝王切開は4泊5日くらいで退院できるようです。入院時に個室などの希望は私立病院ではできますが、公立病院ではほとんどが大部屋に入ることになります。私立病院での入院中はご飯はメニューを選べるところが多くあり、出産前にパートナーも宿泊できるなどホテルのようなサービスが受けられるでしょう。公立病院でも食事はでますが中国のおかゆ等に限定されており、面会時間にも制限があるようです。「優雅なマタニティライフを過ごしたい!」そんな方には私立病院での出産がおすすめでしょう。
言語の壁が心配…日本語で対応してくれる病院はある?
香港での出産に憧れる…そう思っても気になるのは公用語ではないでしょうか。香港では中国、おもに広東語が使われています。ローカルな地域では広東語しか通じないようですが、都市部では英語を話せる方もいるので広東語を話せなくても日常生活には支障がないようです。また海外からの移住者も多い街なので、ジェスチャーでも大体の意味は通じるようなので買い物などもでき安心して住めるのではないでしょうか。しかし海外での出産が初めてだと、言語が通じないのは不安になるもの。そこで、香港で出産にお勧めな病院を4つご紹介します。
私立病院では「アドバンティストメディカルセンター」「マチルダ病院」「カノッサ病院」、公立病院では「クイーンマリー病院」がおすすめです。ご紹介した私立病院では日本語ホットラインがあったり、希望すれば日本語の通訳をつけてもらうことができるようです。しかし公立病院のクイーンマリー病院では日本語対応はしていませんので、現地の通訳を雇うか英語であれば通じるので英語で会話することになるでしょう。
まとめ
香港は仕事をしていても10週間の有給産休をとることができ出産の準備ができたり、出産した後もへルパーさんに子守を任せられたりと子育てするママにとっても住みやすい街になっています。しかし海外での出産は、言葉が通じなかったりと不安も多いとでしょう。そんな不安な方も実際に住んでみたら観光スポットが沢山あるので遊ぶところも多く、海外の人に優しい現地の人が多いので安心して楽しめるのではないでしょうか。出産のときは、出産後にかかる費用を考えて公立病院で出産するのも良いですし、受けられるサービスや言語の不安を考えて私立病院を選ぶのもよいでしょう。自分の要望にあわせて病院を選んでみてはいかがでしょうか。ぜひ香港での楽しいマタニティライフを過ごしてくださいね。