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香港のペット事情とは?ペットと移住するにあたっての手続きを徹底解説!

香港はペットと飼い主への意識が高く、ペットフレンドリーな国として様々なサービスを展開しています。

サービス1:ペットシッター

香港に住むペットを飼っている方をサポートするサービスとして、ペットシッターがあります。ペットシッターはペットの食事の用意や散歩、ペットの様子を飼い主へ伝えるといった仕事を行ってくれます。場合によっては具合の悪いペットのケアや治療まで行ってもらえるペットシッターもいます。対応しているペットは業者ごとに異なりますが、多くは犬や猫、ハムスター、ウサギといった小動物です。また、香港へ移住予定の日本人が安心して利用できるよう、日本人スタッフが常駐している業者もあり、気軽に日本語でペットシッターを依頼することができます。

サービス2:ペットホテル

また、ペット専用のホテルも香港では充実しています。このようなホテルの種類は様々で、都市型のホテルであればビルの一室にゲージをいくつか設けて、その中でペットの世話をしてもらえるタイプや、郊外型では広いスペースを設けて運動させたりトレーニングを行ってもらえるタイプがあります。中には、飼い主が安心できるようにペットの状態をSNSで報告してもらえるホテルも存在します。
他にも、ペットと一緒に遊ぶことができるペットガーデンという施設もいくつか設置されています。ペットガーデンにはペット用のシャワーやアクティビティエリア、ペット用のトイレまであります。運動不足のペットや、一緒にペットと遊ぶ場所が無いという方々に重宝される施設です。中には、24時間解放されている施設も存在し、日中は仕事で忙しい方でも気軽に利用できます。さらに、ペットが交通事故や通行人とのトラブルに巻き込まれないよう、ペット専用の遊歩道が太古~鰂魚涌の間、約800mにわたって設置されています。

ペットと一緒に移住するにはどうしたらいいの?

また、このようなサービスが充実する香港へペットと一緒に移住する場合、いくつかの条件を満たしていることと事前に準備しておくものがあります。

1.マイクロチップの装着

まず一つの条件として、マイクロチップを装着していることが挙げられます。マイクロチップは個体識別のために必要なもので、動物病院へ行って装着してもらいます。

2.予防接種

様々な病原菌に対する予防接種を受けていなければなりません。犬であれば犬ジステンバーや犬伝染性肝炎等のワクチンを接種しておく必要があります。ペットの種類によって受けておかなければならない予防接種は異なりますので調べておきましょう。

3.ペットの健康状態・航空会社の受け入れ時期の確認

生後60日未満または妊娠4ヶ月以上に該当しないペットであることも条件の一つです。これは飛行機での輸送時、体にかかる負荷や健康状態を考慮して設けられています。
また、鼻の短い犬種は高温多湿の環境下で体調を崩す恐れがあるため、航空会社によっては受け入れ禁止の期間を設けていることがあります。あらかじめチェックしておきましょう。

4.輸送業者への申請

送業者へ貨物としての申請や、ATA国際貨物輸送協会が設けている基準をクリアしたペット用のゲージの準備が必要です。
輸送業者への申請は日本側と香港側の業者へ連絡します。業者によっては日本側へ連絡しておくことで、香港側の業者にも繋いでもらうことができます。そして、ペットの輸送費を見積もってもらい、同意できれば輸入代行申込書を提出して輸送の申請をします。
また、ペットは手荷物ではなく貨物として輸送されるため適切な申請の他、ゲージの強度やサイズ、使用される部品に関して基準を満たしている必要があります。また、ペットが水分を補給できる、ゲージへ取り付けるタイプのノズル式給水器を取り付けるよう指示されるので、購入しておきましょう。

5.書類の申請

他にも、香港へペットを連れて行くためには、AFCD様式の健康証明書と香港漁農自然護理署からの特別許可書、輸出検査申請書といった書類も必要です。特に、特別許可書は出発日の2週間以内でなければ有効となっていないので注意しましょう。

6.入国手続き

まずは出発日よりも数日前に、準備した書類を日本の動物検疫所へ送り問題がないかチェックしてもらいます。問題なければ、出発日の前日に日本の空港にある検疫所で検疫を受けます。
次に、輸送業者の受付窓口でペットが出国するための最終チェックを行います。このとき、ペットは翌日の出発日までペット専用ホテルへ預けられます。ホテルでは1回分の食事を出してもらうことができます。
出発日当日は輸送業者がペットを香港まで送り届けてくれるため、飼い主は航空機にそのまま搭乗するだけで問題ありません。
そして、香港へ到着した後は香港にある輸送業者と待ち合わせを行い、必要書類の確認や料金の支払いを済ませます。後は、到着したペットの検疫とマイクロチップでの個体識別を行って全ての手続きが完了です。

まとめ

あまり日本から離れていない香港ですが、ペットにとっては疲れてしまう移動距離です。事前にしっかり調べておき、ペットに負担をかけないスムーズな移住ができるようにしましょう。香港でのペットとの生活はとても楽しいものになりますよ。

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