徹底した経済成長戦略によって、企業の誘致に成功したシンガポールは、世界中から多くの駐在員が赴任してきます。単身赴任の人ばかりではありません。もちろん家族で移住する人も大勢います。そんな人達の子供のために、たくさんのインターナショナルスクールがシンガポールには存在しています。

世界各国から赴任する人がいるシンガポールは、学校の特色も実に様々です。英国系、米国系、中国系などの外国系だけでなく、日本と同じような教育を望む日本人向けの教育施設もあります。

英語の能力に不安があるという場合は、まず日本人向けの学校に通い、英語を勉強してから他のインターナショナルスクールに編入することも一つの方法です。インターナショナルスクール同士の編入は比較的容易ですので、色んな学校を見た上でプランを立て、入学を決めるのが良いでしょう。
今回はおすすめのインターナショナルスクールを紹介します。

おすすめのインターナショナルスクール

Overseas Family School

日本語を正式科目として取り入れている珍しいインターナショナルスクールです。
日本人教員による日本語プログラム自体、多くのインターナショナルスクールには存在しません。子供が小さくて英語力に自信がない場合はおすすめです。
日本語に力を入れているからといって、決して日本人ばかりというわけではありません。世界七十カ国以上の国から約三千名が集まっていて国際色豊かな校風です。入学時には英語力が求められないからこそかもしれません。
創設されたのは1991年ですが、2015年に移転したため校舎が新しいです。

Canadian International School

シンガポールの東部と西部、二つの校舎があります。合わせて約三千名の生徒がいます。
日本人が比較的多いインターナショナルスクールです。英語サポートプログラムが充実していて、英語初心者も受け入れ、しっかりとした指導をしてくれます。
世界的に信頼を得ている国際バカロレア(IB)のプログラムのすべてを提供しているため、帰国後の編入先で困ることは少なくなるでしょう。IB一貫校というだけでなく、高校部は日本の文部科学省に認定されていて、卒業生は日本の大学の受験資格が得られます。日本に帰国される人などにおすすめです。

Dover Court International School Singapore

1972年に開校した伝統ある英国系のインターナショナルスクールです。
欧米や中東、そしてアジア諸国に35校ものインターナショナルスクールを運営する Nord Anglia Education が母体となっています。
生徒数は約700名ですが、その敷地はシンガポール中心部近くに12エーカーも広がっています。
日本人の生徒は多めです。しかし日本人教員による日本語プログラムはありません。とはいえ少人数制の英語補習クラスがあるので安心です。

ISS INTERNATIONAL SCHOOL

以前から多くの日本人が通う学校として知られています。
1981年に設立され、シンガポールで初めて国際バカロレアの認定を受けた歴史あるインターナショナルスクールです。
ちなみに校舎は一つではありません。幼稚部・小学部・中学部と、高等部が別になっています。
日本人の日本語教師もいます。

GEMS World Academy

日本語教師による日本人の生徒への細やかなサポートがあったり、日本人教師による日本語の教育に力を入れたりと、日本人生徒の獲得に力を入れています。今回紹介した中では生徒数は多いほうではありません。しかし生徒の日本人の比率はかなり高いほうです。

まとめ

もし子供の英語に自信がない場合は英語補習クラス(ESL)がある学校を選ぶことをおすすめします。ESLがすべてのインターナショナルスクールにあるわけではありませんので、確認しておきましょう。他にも気になる学校の規模やカリキュラム、ウェイティングリストなどについても調べておき、自分に合った学校を選びましょう!