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オリンピックの滞在時の宿泊には東京のマンスリーマンションが便利

コロナウイルスの感染拡大の影響で開催中止や延期が懸念される今年の東京オリンピック。しかし、来訪者数に対して宿泊施設が不足することから依然としてホテルの価格も高騰しており、ホテルの争奪戦は必須です。海外や地方から訪れる観光客にとっては、宿の確保が悩みの種かもしれません。そこで今回は、オリンピック期間中にホテルの価格と、ホテルの代替案として有効な民泊やマンスリーマンションなど宿泊施設について調査してみました。

 

オリンピックの開催時の宿泊施設不足が問題に

ラッキーエースさんによるPhotoACからの画像

2018年6月に観光庁が発表した「訪日外国人旅行者の受入環境整備」によると、2020年の訪日外国人旅行者が約4,000万人と予測され、2016年8月に発表されたみずほ総合研究所のレポートによると、宿泊施設が4万4,000室不足するとの試算が出されました。

そのレポート結果を受け、オリンピック時の宿泊施設不足解消のために政府は民泊の法整備を進め、2018年6月住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されました。これにより民泊ホストは都道府県に届けを出せば、年間180日までの上限付きで、合法的に民泊を運営できるようになりました。

その後、2019年11月29日にみずほ総合研究所から「2020年東京五輪開催年のホテル需給の試算」が発表され、2020年の訪日外国人旅行者数は3400万人と当初の予想から下方修正されました。コロナウイルスの影響もあり、実際はさらに減ってくるでしょう。
また、懸念されていたホテルの客室不足も2018年には客室が大幅に増加されたため不足数も上方修正されました。これらの需要減・供給増により、オリンピック開催期間の客室不足の可能性が低下されたとみられています。

しかし、オリンピック期間中のホテル価格は現在でも通常価格より2〜3倍程度高騰をしており、満室率も7割を超えているホテル予約サイトもありました。開催が近づくにつれホテルの選択肢が狭まっていくので、早めのホテルの確保をオススメします。

 

オリンピック開催時のホテルの価格はどれくらい高騰している?

Manuela JaegerによるPixabayからの画像

インターネットホテル予約サイトで、オリンピック開会式が行われる7月24日以降の東京都内のビジネスホテルの価格を調査してみました。(調査日:2020年2月26日)

2名宿泊可能なダブルルームの部屋は、通常価格1泊12,600円程度でオリンピック期間中の価格は1泊35,000円で、約3倍程度となっておりました。通常1名3,750円のカプセルルームもオリンピック期間は7,500円とこちらも約2倍となっておりました。

また、調査したインターネット予約サイトでは、既に7割の客室が満室と表示されておりましたので、まだ宿泊施設を予約してない方は早めの予約をオススメします。

 

ホテルの代替施設として民泊を利用する

まぽさんからのPhotoACによる画像

・民泊を利用するメリット

そもそも民泊とは「民家に泊まること」を指しますが、現在では観光客相手に個人宅や投資用マンションを有料で貸し出すことを一般に民泊と呼ぶようになりました。先ほどでも述べた通り、規制緩和により民泊運営のハードルが下がり、民泊施設も増加傾向にあります。
民泊は、ホテルと比べるとどんなメリットがあるのでしょうか。

-宿泊費がホテルに比べ割安

民泊の最大の特徴のひとつはホテルに比べ、宿泊費が格安で済むというところです。もちろん物件によっては高額なところもありますが、それでもラグジュアリーホテルほどは高くならないでしょう。

-時には現地での生活が体験でき、ホストが交流できる

ホテルでは体験できない、その場所ならではの暮らし方や生活を体験できることも魅力的です。

シェアルームなどを提供している民泊施設ではゲストとホストの交流も盛んなところもあります。ホストとゲストが一緒に観光したり、ホストが現地の郷土料理を振舞ったりなど、ホテルでは味わえない貴重な体験ができることもあります。

 

・民泊でもオリンピック期間の宿泊価格は高騰する?

民泊予約サイトでオリンピック開催開始日の7月24日以降の価格と通常の価格を比較してみました。(調査日:2月26日)

新宿駅前の部屋では、通常時一泊4,999円ですが、オリンピック開催期間は6,189円でした。

一方で、別の新宿エリアの物件は通常時もオリンピック開催期間も同額の9,800円でした。

民泊に関してはその部屋のホストが自由に価格設定をできるので、オリンピック時の価格設定は民泊を提供しているオーナーの意向次第と言えるようです。

 

・民泊を利用する際の注意点

-信頼できるホストを選ぼう

民泊は会社としてだけではなくいち個人が運営している物件もあります。そのため、時にはトラブルが起こることもあるようです。たとえば、鍵の受け渡しの際に待たされた、家電や水回りが故障で使えない、部屋の清掃が十分でなかったなどです。過去の物件のレビューを参考に信頼度の高いホストの物件を選ぶようにしましょう。

-近隣住民に配慮すること

民泊として貸し出ししているマンションの中には、通常の賃貸や購入した部屋の一室のみを民泊にしているところもあります。
そのため、民泊としての利用をあまり快く思っていない住民も中にはいるようで、近隣住民とのトラブルも少なくありません。特に深夜の騒音や、ゴミ捨てのルールを守らないなどで近所の方から苦情が出る可能性があります。ホストが事前に提示するハウスルールをよく読んでルールを守るように努めましょう。

 

ホテルの代替施設としてマンスリーマンションを利用する

PexelsによるPixabayからの画像

 

・マンスリーマンションを利用するメリット

民宿のほかに、ウィークリーマンションやマンスリーマンションもホテルの代替施設としてりようできるかもしれません。マンスリーマンションは短期間の滞在を目的にしたアパート・マンションのことを指します。物件によりますが、週単位や月単位で借りることが可能です。

もし、オリンピック期間中に数週間や1ヶ月程度長めに東京に滞在する場合は、ホテルに長期滞在するよりマンスリーマンションを利用した方が費用も節約でき、アットホームに過ごせるのでおすすめです。

-設備が充実しているのですぐに生活できる

マンスリーマンションのほとんどは、あらかじめ家具・家電などが設置されているので、入居してすぐに普通の生活を送ることができます。スーツケースひとつで手軽に入居ができるのが最大のメリットとも言えます。

-初期費用が抑えられる

マンションを借りるとなると初期費用が高いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、マンスリーマンションでは、賃貸を借りる際に必要な礼金、仲介手数料などがかからず、高額な保証金や保証会社が必要ない場合がほとんどです。思ったほど初期費用がかからないのがマンスリーマンションのメリットの一つです。

-光熱費やインターネット代が含まれている

マンスリーマンションではインターネットや水道光熱費が月々の家賃に含まれているケースがほとんどです。さらに、部屋を借りるとなると、通常の賃貸マンションでは水道・ガス・電気の開始連絡やインターネットの契約手続きをしなくてはいけませんが、マンスリーマンションでは入居した当日からすべて使えるようになっています。

-ホテルに長期滞在する場合と比べるとリーズナブル

ホテルによっては、マンスリープランやウィークリープランを用意していることもありますが、1日あたりの滞在費を比べると、マンスリーマンションに滞在したほうがリーズナブルになる場合が多いようです。

-保証人・保証会社は不要

マンスリーマンションを借りる際は、賃貸マンションで必要になるような保証人・保証会社は不要です。また、個人・法人契約のどちらでも可能なので、オリンピックを観戦する個人だけでなく、オリンピック運営に携わるエージェントから選手の家族まで、幅広い人たちに注目されているようです。

 

・オリンピック期間中のマンスリーマンションの価格

弊社・メトロレジデンスの場合は、チェックアウトがオリンピック期間と重なる7月15日から9月15日のご契約に関して、オリンピック期間の特別レートを採用しています。
空室に関しては、現在、直近4月・5月のお客様を募集しており、中にはまだ予約が難しい物件もございます。
もし、オリンピック期間中でご予約をご検討の場合は、弊社セールスチームまでお気軽にお問い合わせください。

 

 ・マンスリーマンションを利用する際の注意点

-契約期間に注意

マンスリーマンションの多くは宿泊期間が週単位や月単位での契約となるので、ホテルのような1日2日の宿泊はできないところが多いです。
また、契約期間が終わればそのまま退去となるため、延長したい場合は再度契約を結ぶ必要があります。さらに、次の予約がすでに入ってしまっている場合は、延長ができないこともあるようです。

-追加料金に注意

家具やアメニティの追加、定期清掃の追加などで予想していたより料金がかかる場合があります。
たとえばマンスリーマンションの中には、二人入居可能な物件でもダブルベッド仕様の部屋もありますが、寝具のレンタル代などは別途請求されることが多いようです。

 

関連記事:マンスリーマンションとは?メリット・デメリットや選び方を大調査

 

オリンピック時のおすすめ滞在エリア(東京都内)

オリンピックの競技場は日本各地の様々なエリアにあり、東京でも競技により会場が異なります。
オリンピック開催中の電車・バスなどの公共・交通手段は非常に混雑されるのが予想されるので、なるべくなら競技場により近い徒歩圏内で行ける場所や電車・バスでも1駅・2駅程度の場所で、かつ住むのにも適したエリアのオススメをご紹介します。

 

・原宿・青山一丁目エリア

acworksさんからのPhotoACによる画像

国立競技場付近の競技場で観戦するのであれば、原宿・青山1丁目エリアの滞在がオススメです。「オリンピックスタジアム」「東京体育館」へ徒歩圏であり、「国立代々木競技場」にも近いです。

また、原宿・青山1丁目エリアには飲食店やショッピングスポットも多く、観戦後に東京観光が楽しめます。

 

・豊洲エリア

FujiMaiさんによるPhotoACからの画像

オリンピック会場の中でも有明エリアには「有明アリーナ」「有明体操競技場」「有明アーバンスポーツパーク」「有明テニスの森」など多くの競技場が集まっています。

もし、これらの競技場での観戦を予定しているのであれば、滞在は豊洲エリアあたりが便利でしょう。豊洲は有明エリアの競技場へ徒歩圏内で、駅前にはショッピングモール「ららぽーと豊洲」もあります。
グルメ・ショッピングも満喫できるのはもちろん、もしもの時のためにお世話になるかもしれないクリニックやドライクリーニングショップもあるので安心できるでしょう。

 

・お台場エリア

Green PlanetによるPhotoACからの画像

オリンピックの競技場は「お台場海浜公園」「潮風公園」「青海アーバンスポーツパーク」「海の森水上競技場」「海の森カントリーコース」など、お台場エリアにも集中しています。ヴィーナスフォートやアクアシティといった大型商業施設が多いお台場エリアですが、マンションが密集している場所でもあるため、マンスリーマンションとして貸し出しがあれば狙い目のエリアです。
観光地としても人気のエリアなので、観戦後に東京を満喫するのもよいでしょう。

 

まとめ

オリンピック開催中の宿不足が懸念されていましたが、民泊に対しての規制緩和やコロナウイルスの影響などによってオリンピック期間中の宿不足の可能性は低くなっているかもしれません。

しかし、ホテルの価格はいまだ2〜3倍程度高騰しているため、観戦する競技や希望の条件によっては、マンスリーマンションに住む、ということも考えてみてはいかがでしょうか。

便利で生活しやすい場所に滞在すれば、オリンピック観戦だけでなく観光やショッピングも楽しめるかもしれませんね。

 

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