建て替えやリフォーム時の仮住まいは必要?東京での仮住まいの選び方や注意点

家の建て替えやリフォームをしている間、工事の程度によっては一時的に別のところに住む必要がある場合があります。

しかし、そう何度も家の建て替えやリフォームをする機会もないため、いざ仮の住まいを探そうとなると、どうしたらいいのか戸惑ってしまうかもしれません。

今回は家のリフォームや建て替えをする方々に向け、仮住まいの選び方や注意点などを説明していきます。

 

家の建て替え時やリフォーム時に、仮住まいは必ず必要?

見積もり
紺色らいおんさんによるPhotoACからの画像)

家のリフォームや建て替えの工事の最中には、家に一定期間住めなくなる場合があります。

 

建て替えやリフォームに必要な期間

建て替えは、建物の基礎ごと取り壊し、新しく建物を立てること、リフォームは、建物の基礎を残して、一部分を改修・増築することを指します。

はじめから建て替えと決めている場合もありますが、改修・改築で実現したいこと、工期、費用を比較した上で、どちらが自分たちにあっているか検討する方もいるようです。

 

リフォームの場合は、仮住まい等を借りずに工事していない部屋に住むこともあることから、過ごしやすく雨があまり降らない春先が良いと言われています。建築会社やリフォーム会社の決算時期や繁忙期を避けるとなると、4月・5月あたりが最適でしょう。

また、それぞれの一般的な工期は以下の通りです。

  • 建て替えの工期:4ヶ月〜8ヶ月
  • リフォームの工期:1日〜4ヶ月

 

仮住まいが必要になるケース

 仮住まいがあったほうがよい場合は次のようなケースです。

  • 建て替えの場合
  • 水回りの大規模なリフォーム(キッチン・洗面所・トイレ)
  • 壁の塗り替えを含むリフォーム
  • 改修部分が多いリフォーム

 

水回りのリフォームは、リフォームが終わらない限り水回りが使うことができません。

2、3日であれば公共のトイレですませたり、調理をしない生活で暮らすことも可能かもしれませんが、基本的には別に居住スペースがあったほうが、はるかに生活しやすいです。

また、壁の塗り替えは、匂いや騒音が発生する場合があるので、生活に支障をきたす可能性もあります。

 

仮住まいをするメリット・デメリット 


(引用元:
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仮住まいのメリット 

仮住まいとして一時的に別の場所に住む一番のメリットは、建て替えやリフォーム工事に伴うストレスから解放されることです。

 

はじめは工事していないスペースに住もうと決めていても、騒音・異臭からとても生活できなかったり、業者の目が気になるなどで仮住まいへの引越しを検討する方もいます。

 

また、工事中に発生する埃や化学成分によりシックハウス症候群のような健康被害になる可能性も否定できません。仮住まいなら、そうした問題を避けて普段通りの生活が送れるのです。

 

仮住まいのデメリット 

家の建て替えやリフォームの最中でも普段通り生活できるのが仮住まいのメリットですが、やはり仮住まいを借りるには相応のお金が必要になります。

 

家賃はもちろんですが、当面の生活をするための家具や家電も併せて必要になるので、引越し業者や運送業者を利用して荷物を異動させなくてはいけないこともあるでしょう。

 

仮住まいの選び方 

マンスリーマンション
(引用元:
acworksさんによるPhotoACからの画像)

予算によって選ぶ

建て替えやリフォームは、数百万から数千万もかかることもあります。一時的な住まいを探すなら、できるだけ費用を抑えたいというのが本音ではないでしょうか。

 

部屋の広さなどにもよりますが、東京都心だと2、3日程度なら、ホテルに泊まっても5万円前後ですむことが多いでしょう。

通常の賃貸マンションに一時的に住む場合ですと、初期費用が高額になることが多く、2年単位の契約がほとんどのため、早期の解約で違約金がかかることもあるようです。

 

ウィークリーマンションやマンスリーマンションの場合、一泊当たりの値段は賃貸より高い傾向にありますが、期間が長いほどお得に泊ることができ、かつあらかじめ家具や家電が備え付けられているため、入居したその日から普段と変わらない生活を贈ることができます。

滞在費用だけでなく、食費や生活費も含めて考え、最適な方法を検討しましょう。

 

工事日数によって選ぶ

 

工事の日数によって仮住まいに合う住まいの種類も変わってきます。

1日〜1週間以下でしたら、ホテルに泊まるのも悪くないでしょう。1週間〜1ヶ月以下でしたら、ウィークリーマンションや民泊、1ヶ月以上半年未満ならマンスリーマンションなどが最適です。半年以上であればマンスリーマンション以外にも一般的な賃貸マンションも視野に入れてもいいかもしれません。

工事の延期の可能性がありますので、契約期間の延長などでなるべく柔軟な対応をしてくれるかどうかも選ぶポイントとなります。

 

仮住まいの種類と特徴

賃貸マンション

半年から1年程度完成に見込まれるのであれば賃貸マンションも選択肢のひとつです。一般的な賃貸マンションでは2年契約で敷金・礼金、仲介手数料や鍵交換代などの初期費用がかかる物件が多いですが、物件によっては敷金・礼金がなく、短期間での契約が可能であったり途中解約しても違約金が発生しない物件もあります。あらかじめ不動産屋に事情を話して相談しておくのがよいでしょう。

 

民泊

民泊は、一軒家やマンションなどの住宅の一部を有償で貸し出す事を指します。契約期間は物件によって様々で、部屋の広さやクオリティ、価格も物件によって違います。

一軒家を丸ごと貸し出す物件があったり、長期貸し出しが可能な物件があったりと世界中で様々な部屋があるので、旅行のような感覚で探してみるのもよいでしょう。

 

マンスリーマンション・ウィークリーマンション

週単位や月単位で利用ができるのがウィークリーマンションやマンスリーマンションです。マンスリーマンションの特徴としては、家具・家電付きの物件が多く、電気・ガス・水道、インターネットなどのインフラがあらかじめ整っているので、入居したその日からストレスなく生活できます。

 

関連記事:マンスリーマンションとは?メリット・デメリットや選び方を大調査

 

ホテル

数日間だけ滞在するのであればホテルに宿泊するのがよいでしょう。水回りのリフォームのみであれば数日間で工事が完了するため、その期間だけ泊るという選択肢もあります。

 

仮住まいの際の注意点

引越し
(引用元:
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仮住まい中の住民票は?

通常、引越しをしてから14日以内に市町村に転入届を出して、自身の住民票を移動する必要があります。しかし、仮住まい中の期間はあくまでも住宅の改築やリフォームのための滞在になるので、その期間の住民票の移動する必要はありません。

しかし、郵便物に関しては手続きが必要になります。郵便局や日本郵便のウェブサイト上で転居届の提出や郵便物の転送の登録ができます。

転居・転送サービス

 

仮住まい中の荷物の保管方法 

仮住まいをする時に、大きな家財道具をどうするかが悩ましい問題になるかと思いますが、解決方法はいくつかあります。

リフォーム中の住まいに置いたままにする

小規模のリフォームや建て替えでも倉庫などに荷物を置いておけるスペースがある場合は、貴重品を除いておいていくということも考えられます。

 

仮住まい先に持っていく

仮住まいの部屋がある程度の広さの場合は、仮住まい先に家財道具を持っていくという選択肢もあります。しかし、すべての荷物を持っていくのは現実的に難しいという可能性が高いです。

 

貸し倉庫・トランクルームなどで預かってもらう

仮住まいが狭い場合や、マンスリーマンションなどでは家具・家電が設置されているので家財道具を置く場合がないケースもあります。その場合は、貸し倉庫やトランクルームなどを利用して必要最低限の物以外は一時的に預かってもらうという方法があります。費用がかかるのはもちろん、取り出す手間もあるので、あまり大きな荷物を預けるのはおすすめしません。

 

ペットがいる場合 

賃貸契約の場合もペット可の物件を探すのは難しいですが、仮住まいの場合はさらに数が限られてきます。

仮住まい期間が短期であれば、費用がかかりますがペットホテルの利用や知人や両親などに預かってもらうなどが妥当かもしれません。

万が一ペット不可物件に無断でペットと同居していると、退去時に契約違反として高額な費用を請求されたり、最悪の場合は強制退去もありえます。黙ってペットを同居させるのは絶対やめましょう。

 

関連記事:東京でペット可のマンスリー(ウィークリー)マンション、サービスアパートメントはある?

 

仮住まい中の電気・ガス・水道などの対応

仮住まい中の電気・ガス・水道の契約はどうしたらよいでしょうか?

仮住まいが短期間であればそのままで良いですが、元の住まいを長期不在する事になった場合は休止や移転の手続きをした方が良いケースがあります。

マンスリーマンションであれば仮住まいの電気・ガス・水道やインターネットなどの移転の手続きの必要がなく、入居したその日から快適に利用ができます。しかし、一般的な賃貸マンションに転居して長期の仮住まいをする場合はあらためて移転の手続きが必要になります。

インターネット回線は利用しなくとも月々の利用料金がかかるケースが多いので、移転の手続きや休止手続きを忘れずに行うようにしましょう。

 

まとめ 

家の建て替えやリフォームによる仮住まいは、予算や荷物移動の手間も考慮して慎重に検討しましょう。

建て替えやリフォームの計画時から工事期間中の過ごし方を決めていれば、不要なストレスに悩まされることが少ないはずです。