サービスアパートメントとは、通常のマンションやアパートメントのような生活空間を設けつつ、ホテルのようにサービスを提供している物件のことです。
サービスアパートメントの物件の中には、一泊から宿泊でき、ホテルとサービスアパートメント、どちらのお客様も入居できるタイプのところもあります。
つい先日は、帝国ホテルがサービスアパートメント事業を始めるというニュースが話題になり、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
サービスアパートメントとホテルの違い、設備や間取り、東京での値段などを比較し、宿泊施設を探す際にどちらが良いのか、検討するヒントをメトロレジデンスがお伝えしていきます。
ホテルとサービスアパートメントの設備の違い
サービスアパートメントは、「泊まる」だけでなく「暮らす」ことを前提としている宿泊施設とも言えます。
対するホテルの場合は「泊まる」方を重視しており、一般に生活感のあまりない部屋のつくりになっています。収納用の家具や炊飯器やアイロンといった生活家電と言われるものはほとんど設置されていないことがほとんどです。
一方のサービスアパートメントには、通常のホテルの部屋にはないようなコンロのついたキッチンや、洗濯機、大きめの冷蔵庫、調理器具、ダイニングテーブルといったものまで用意されていて、長期の生活にも困らないような設備が整っています。
長くても一週間程度の利用が多いホテルでは、外食したり、ランドリーサービスを頼んだり、毎日清掃が入ったりとあらゆる生活をアウトソースするようなもので、数週間以上と長期間利用するのは金銭的に余裕がある人か、会社が用意してくれる場合に限られるでしょう。
サービスアパートメントであれば、自分たちで簡単な調理、掃除、洗濯を済ませ、暮らすことができます。
一般的なサービスアパートメントに備え付けられているもの:
- ベッドと寝具
- 設備の整ったキッチン
- 調理器具やお皿、コップなど
- ソファやテーブル、椅子
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- ヘアドライヤー
- 電子レンジ
- 電気ケトル
- インターネット
- 清掃サービス ※回数は物件によります
キッチン用品、家具・家電が完備されているのがサービスアパートメントの最大の特徴です。
物件によっては数日分の洗剤やトイレットペーパー、各種アメニティなども置いてあるので、入居してすぐに家にいるかのような感覚で暮らし始めることができます。あわてて必要な物の買い出しに出かけなくて済みます。
数週間から数か月滞在することになれば掃除機やアイロンのような、ちょっとした家具家電が必要になるのでホテルに住むよりも生活しやすさは格段に上がるでしょう。
シティホテルや高級リゾートホテルは、ホスピタリティのこもったサービスも重要な提供価値の一つ。24時間困ったことがあれば対応してくれるフロントの方はもちろん、リネン交換と清掃が毎日行われ、お腹がすけばルームサービスを頼むこともできます。ツアー予約から飲食店探しまで、なんでも相談に乗ってくれるコンシェルジュがいるところもあります。
ビジネスホテルではそこまで至れり尽くせりのサービスはありませんが、清掃やフロントの部分は同様にあります。
サービスアパートメントには様々なグレードがあり、高級ホテルのスイートルームのような部屋からマンスリーマンションに近いものまで様々です。マンスリーマンションについて詳しくは「サービスアパーメントとマンスリーマンションの違いは何?」の記事で詳しく解説しています。
一部の高級サービスアパートメントでは、ホテルさながらのサービスが受けられます。サービスの内容もグレードによって異なりますが、サービスアパートメントでいうサービスには主に定期清掃が含まれていることが多いです。フロントデスクサービスやリネン交換まで行ってくれるところもあります。
サービスアパートメントの中には、「サービスアパートメントのメリット・デメリット」という記事で紹介したアパートホテルのように、ビル一棟を丸ごとサービスアパートメントとしている場合は、スタッフが常駐していますが、フロントがないことも少なくありません。
特に日本の場合は、分譲マンションの一部をサービスアパートメントとして活用していることもあり、エントランスは通常のマンションと大きく変わらないところもあります。清掃やリネン交換も毎日というよりは週に1、2回、希望した日のみお願いするという人が多いようです。
ホテルのように「毎日他人に清掃に入られるのは嫌」という場合や、「清掃時間に人がいると物音が気になる。」という人はサービスアパートメントの方が利用しやすいかもしれません。
また、最近では海外から帰国後に自主隔離期間として東京で過ごす際に、ホテルではなくサービスアパートメントを選択する方も増えています。
ホテルの場合は、清掃や共有スペースの利用に制限がありますが、サービスアパートメントの場合は洗濯機やキッチンがあったりするので、自宅で過ごすようにリラックスできるでしょう。
MetroResidencesでも空港からの送迎と、隔離期間中のサービスアパートメント滞在がセットになった「Ride & Stay」プランをご紹介しています。
ホテル料金の相場と間取り
東京都内で清潔で、それなりに広く、綺麗なシティホテルやビジネスホテルを借りようと思えば、一泊あたり10,000円前後~20,000円が相場といったところでしょう。
シングルルームは10〜15㎡前後とかなりコンパクトな部屋が多くあります。超格安ビジネスホテルでは10㎡以下とスーツケースを床に広げることができないくらい狭い場合もあり、連泊となると圧迫感はいなめません。
ホテルの中には、長期出張のビジネスマン向けにウィークリープランやマンスリープランを出しているところもありますが、それでも日数を重ねるとかなり費用はかさみます。都内でアクセスの良い綺麗なビジネスホテルだと1ヶ月近い宿泊は30〜40万円以上はかかります。
食事や洗濯をすべて外ですませなくてはいけないことも考えると、さらに出費も増えてしまいます。生活スペースもあるサービスアパートメントのほうが暮らしやすさと費用面でもメリットが多いでしょう。
サービスアパートメントの相場と間取り
サービスアパートメントは、ホテルのように一泊単位ではなく、1週間から数ヶ月単位の利用を想定していることや、リネン交換やコンシェルジュのような付加サービスがホテルほどいつも受けられるわけではないため、一泊あたりの料金はホテルに比べて割安になっていることが多いです。
東京都心での1ヶ月のサービスアパートメントの相場は、物件にもよりますが、1K・1LDKで約20〜40万。間取りは1Kや1ベッドルームの物件が多く、部屋のインテリアもおしゃれで上質な雰囲気の空間がほとんどです。
通常の賃貸物件に比べるとどうしても割高に感じるかもしれませんが、清掃サービスがついて、光熱費込み、キッチン・家具・家電はもちろん、食器などの生活雑貨が全て揃っているという点も含めて考えると、数ヶ月〜1年程の滞在する方にとってはコストパフォーマンスが良いとも言えます。
サービスアパートメントはどんな人におすすめ?
サービスアパートメントの利用者の多くは、東京や横浜に来た人など赴任時の住居や、日本に駐在で来た外国人や長期の出張でとしてよく利用されています。
最近では、自宅以外で仕事する場として、テレワーク用のサテライトオフィス利用も増えています。
そのほかにも、社宅として会社で利用する場合や、リフォーム時の仮住まい、趣味や書斎としてのセカンドハウス、就活や進学に備える一時的な住居としても利用されることがあります。家具家電が揃っていて生活が始めやすいことから、一人暮らしの練習や同棲のお試し、一時的な別居用などの目的で住まわれる場合もあります。
サービスアパートメントの入居までの流れについては「サービスアパートメントの審査-契約-入居までの流れ、選び方」で詳しく解説しています。
法人利用ではどちらがおすすめ?
シティホテルやビジネスホテルは個人のお客様も多いですが、サービスアパートメントを利用する人は、駐在や出向など、ビジネスで一時的に滞在する人がもっとも多くなっています。
特に設備の整った高級サービスアパートメントでは、来客用のラウンジを用意していることもあります。
そのため、サービスアパートメントを紹介しているエージェントは、契約時に会社名義にしたり、いったん自分で賃料を立て替えて会社に請求するなど法人契約の手続きも熟知しており、気軽に相談に乗ってもらえることも心強いメリットです。
MetroResidencesのサービスアパートメント
メトロレジデンスでは、東京、横浜に600室以上の物件をご紹介しており、サービスアパートメントの一部では、定期清掃サービスのついたサービスアパートメントプラン、退去時にのみクリーニング業者が清掃するマンスリーマンションプラン、2種類のプランが選ぶことができます。まめにご自身で掃除される方で定期清掃が不要な場合は、滞在費を抑えてマンスリーマンションプランにすることも可能です。
MetroResidencesのサイトでは、物件の検索から、予約、契約、入居まで、全てをオンラインで一貫して完結することができます。
海外の高級サービスアパートメント運営ブランドと比較すると比較的リーズナブルな価格のお部屋が多く、事業主から中小企業、大企業の駐在員まで、多くのグローバル企業のお客様にご入居いただいています。
東京都内で上質な法人向けのサービスアパートメントをお探しのお客様は、ぜひMetroResidencesまでお問い合わせください。ご希望のエリア、ご予算に合わせて、最適なお部屋をご紹介いたします。
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