すっかり現代化した日本とはいえ、多くの伝統的な行事・風習・イベントがあります。日本に住んでいる人なら経験をするでしょうが、初めて日本で過ごす方にとっては何をする日かわからないことも多いはず。今回は日本で一般的に行われている行事・イベントをご紹介します。
日本の年間行事とイベント一覧
1月1日:元旦(祝)
元日には初詣に出かけ、おせち料理を食べる習慣があります。玄関には門松を、リビングには鏡餅を飾ります。
1月2~7日:松の内
1月2日に見る夢が初夢、同日に毛筆でかく書や絵が書き初め、松の内は正月飾りを飾っておいたり年賀状を出せる期間です。松の内最後の七日の朝には七草粥を食べます。また松飾りを片づけることを松送りといいます。松の内の最終日は7日の場合が多いので、その際は1月6日の夜から7日の早朝にかけて外します。
1月11日:鏡開き
お正月にお供えした鏡餅を下げて、神仏に感謝し無病息災を願いながら鏡餅を雑煮やかき餅にして食べる風習です。
1月15日:どんど焼き
どんど焼きとは、小正月と呼ばれる1月15日前後に行われる行事です。お正月の門松や注連縄などを持ち寄って燃やします。お正月にお迎えした歳神様が煙に乗って天に帰るのをお見送りするという意味があるそうです。また、この炎で焼いた餅や団子を食べると1年を健康で過ごせるといわれています。
第2月曜日(11日):成人の日
成人の日には、日本各地で年度内に成人する人を祝う成人式が行われます。そのあとは、各学校で同窓会が開かれたり家でパーティーをしたりします。
2月3日:節分
邪気を追い払うために「鬼は外、福は内」と言いながら、豆まきをします。また、恵方を向いて丸かぶりすると縁起が良いとされる恵方巻きを食べます。
2月4日:立春
立春とは、二十四節気と呼ばれるもののひとつで、これを迎えることによって太陰太陽暦の新年が明けて春が来るとされていました。日本人は、特にやったほうが良いとされていることはありませんが、お酒を飲むなどして新年を祝うこともあります。
2月14日:バレンタインデー
日本では女性から男性にチョコレートを贈る行事として1970年代頃から一般に定着しました。近年では、愛の告白としてチョコレートを贈るという行為だけでなく、友人や仲間などへお付き合いで贈る義理チョコや、高級チョコレートを自分へのご褒美として買う自分チョコなど、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は多様化しています。
3月3日:ひな祭り
ひな祭りは女の子の無事と健やかな成長を願う年中行事です。伝統的な装束を身にまとったひな人形を飾ったり、ひなあられと呼ばれるお菓子を食べたりして各家庭において祝い事をします。
3月14日:ホワイトデー
ホワイトデーでは、バレンタインデーにプレゼントを受け取った人がお返しをする日です。あまり知られていませんが、お返しする物にも意味があるので、お返しを選ぶ際には気をつけましょう。ちなみに、キャンディは「好き」、クッキーは「あなたは友達です」、マシュマロやグミは「嫌い」を表します。
3月下旬:年度末
日本では4月~翌年3月までを一区切りとして、「年度」と呼びます。年度が変わる4月に向けて、人事異動やサービスの終了・開始等を行うことが多いです。
4月1日:エイプリルフール
エイプリルフールは、嘘をついてもいいとされている日なので日本人は友人同士で様々な嘘や冗談を言い合います。近年では企業がSNS等を通じて嘘を使ったプロモーションをする光景も多く見られるようになりました。
4月上旬~中旬:花見
お花見とは日本の春のイベントのひとつです。満開の桜の木の下で、桜を眺めながらお酒や食事を楽しむ日本人の姿を目にすることができるでしょう。この時期、桜のある公園は屋台などが並ぶので足を運んでみてはいかがですか。
4月29日~5月5日:ゴールデンウィーク
4月末から5月初旬にかけての、祝日が多い期間のことをゴールデンウィークといいます。レジャーに出かける人も多いので、この時期のホテルや航空券は高くなりがちです。遠出をしなくとも様々な場所でイベントが行われているのでチェックしてみるといいでしょう。
※この時期にある祝日についてはこちらの記事を参照
5月第二土曜日:母の日
5月の第2日曜日は母の日です。母親の日々の苦労をいたわり、感謝の気持ちを込めてカーネーションやギフトを贈ります。
6月第二土曜日:父の日
父の日には、日本人は母の日と同じように自分の父に感謝してプレゼントを贈ったり共に食事をしたりします。
7月7日:七夕
短冊に自分の願い事を書いて笹にかけて、願いが叶うよう祈ります。お祭りをしている場所も多く、特に仙台市の七夕祭りはとても有名です。
7月初旬~8月初旬:お中元
日ごろからお世話になっている人たちに対して感謝の気持ちを伝えるために贈り物をする風習があります。時期は地域によって変わりますが、概ね7月初旬~8月初旬までの間に贈り物をします。お中元は様々なマナーがあるので、贈る際には一度マナーを確認すると良いでしょう。
7月中旬~8月中旬:花火大会
花火大会は、夏の風物詩になっているイベントです。様々な花火が次々と打ち上げられ、その美しさと迫力を楽しみます。花火大会の会場には、屋台がたちならびます。様々な場所で花火大会が行われるので、夏が始まったら近くで行われないかチェックしてみましょう。
8月13日~16日:お盆
お盆は、自分たちの祖先をまつる行事です。先祖が浄土から自分たちの所へ来るとされており、多くの日本人はご先祖さまを迎えるために実家に帰る(=帰省する)ので、交通機関が非常に混雑する時期でもあります。盆提灯を飾ったり、ナスやきゅうりで精霊馬を作ったりしてお迎えの準備をします。
9月9日:重陽の節句
菊の節句とも呼ばれ、菊の花を手向けたり、菊の花びらをうかべたお酒を飲んで長寿を願います。また、秋の収穫の時期とも重なるため、秋の収穫物を代表する栗ご飯を食べることもあります。
9月~10月中旬:十五夜
旧暦では8月15日が満月になる日でしたが、新暦では毎年変わります。この日は満月を眺めながら、収穫物の豊作を祈ることが一般的です。満月を眺める際にはススキと月見団子をお供にします。
9月17日~9月24日頃:シルバーウィーク
シルバーウィークは、秋の連休をさす通称です。5月の連休がゴールデンウィークと呼ばれていることと、間に敬老の日があることから、このような名前になりました。ただし、日並びによっては長期連休にならず、シルバーウィークがない年もあります。
10月31日:ハロウィン
本来は収穫を祝い、悪霊を追い払う行事ですが、日本では近年仮装をすることがメインになりつつあります。仮装の内容も、悪霊をテーマにしたものだけでなく、バリエーションが豊かです。関東などでは誰でも参加できる仮装パレードが開催されています。
11月15日:七五三
7歳・5歳・3歳になった子供の成長を祝う行事です。この年の子供は、晴れ着に身を包んで、神社に参拝し、祈祷を受けます。参拝後に千歳飴と呼ばれる、細長い飴を受け取ります。
12月13日~20日頃:お歳暮
年の暮れに、お世話になっている人に感謝の気持ちを込めて贈り物をします。この贈り物のことを、お歳暮といいます。地域によって時期は異なります。また、お中元と同じく様々なマナーがあるので贈る歳にはチェックしましょう。
12月22日:冬至
かぼちゃを食べて、柚子湯に入る風習があります。かぼちゃは栄養価が高く、柚子湯は結構を促進するため、長寿を祈願するための象徴となっています。
この時期にはかぼちゃも柚子もスーパーに並ぶので、試してみてはいかがでしょうか。
12月24日:クリスマス・イヴ 12月25日:クリスマス
日本では24日の夜にサンタさんが子供にプレゼントを持ってきてくれ、25日にケーキやチキンを食べることが一般的となっています。ただ、海外と違う点としては、クリスマスは家族で過ごすより、パートナーとロマンチックに過ごすことの方が多いです。また、日本では休日とはなりませんので、社会人は日中仕事をし、夜だけパーティーをするようになっています。
12月31日:大みそか
1年の最後の日を「大晦日」と呼びます。年越しの際には、除夜の鐘(お寺で疲れる鐘のこと)を聞きながら、年越しそばを食べます。そばは長い麺であるため、「健康で長生きできるように」という願いがこめられています。
まとめ
日本人にとってはごく当たり前のように行われる行事・イベントですが、海外から来た方にとっては不思議な風習も多いはずです。どれも楽しいものばかりですので、ぜひ一度体験してみてください。
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